2026年4月 設置

痛みのデジタルヘルスサイエンス
共同研究講座

Digital Health Science of Pain — Collaborative Research Laboratory

大阪大学大学院情報科学研究科 バイオ情報工学専攻に設置。
世界最大級の疼痛データとデジタルサイエンスの融合により、
慢性痛の解明と社会実装を推進する新たな学術領域を創出します。

🏛️ 大阪大学大学院情報科学研究科
🔬 バイオ情報工学専攻 協力講座
🤝 帝國製薬・丸石製薬との産学連携
講座について知る ↓
10,000+
全国ペインセンターからの
慢性痛患者データ(症例数)
世界最大
実験的痛みデータ規模
(脳波・脈波・精神発汗等)
2
共同研究企業数
(帝國製薬・丸石製薬)
AMED
CREST
競争的研究資金
取得済み

設置目的

新たな学術領域「痛みのデジタルヘルスサイエンス」の創出を目指して

⚙️ メカニズム解明

世界最大級の実験的痛みデータと国内最大級の臨床データ、および世界に先駆けて開発した痛みの可視化システムの実績を活用し、デジタルサイエンスの視点から慢性疼痛のメカニズムを解明します。

🗃️ デジタルバイオバンク

国内初の痛みのデジタルバイオバンクを日本疼痛学会と連携して推進し、全国の痛みのデジタルデータの集約化システムを開発します。

🏗️ 統合システム構築

デジタルヘルスサイエンス領域のデータ活用を統合的・有機的に行えるシステム構築のために、2026年4月より大阪大学大学院情報科学研究科に設置します。

🌐 社会実装の推進

病院の共通カルテへの流れに乗って全国の痛み関連データの一元管理を可能にするシステムの開発・運用を実現し、客観的で標準化された痛み領域のデジタルヘルス診断・治療を目指します。

🔗 産学官連携

産業界の支援を得ながら、PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)をはじめとした官との連携で痛み領域の診断標準化を実現します。

🌍 国際的影響力

大阪大学から世界へ発信。痛みを核とした性格判断やストレス評価につながる新領域の発掘を通じ、国際社会における日本のプレゼンス強化に貢献します。

社会的課題と新しい視点

慢性の痛みの診療は本人の自己申告によるデータが重要視されているが、その判断指標が多岐にわたり集積できていません。 社会的インパクトは非常に大きいが多因子であり、データドリブンアプローチによるメカニズム解明が待たれています。

研究の強みと実績

世界最大級のデータと独自システムが生み出す競争優位性

🧠

世界最大級:実験的痛みデータ

実験的痛みに対する脳波・脈波・精神発汗等、多彩な生理データを既得済み。世界最大規模のデータセットを保有しています。

脳波(EEG) 脈波 精神発汗 生理データ
🏥

国内最大級:慢性痛臨床データ

全国のペインセンターから1万人分の慢性痛患者データを取得済み。日本疼痛学会デジタルヘルスサイエンス分科会の協力体制を通じて継続的にデータ収集を実施しています。

10,000症例+ 全国ペインセンター 日本疼痛学会連携
📊

世界初:痛みの可視化システム

世界に先駆けて開発した痛みの可視化システムの実績を保有。客観的・定量的な疼痛評価を可能にするテクノロジーです。

痛みの定量化 客観的評価 世界先駆
🔬

AMED-CREST 採択

動物への応用とメカニズム解明につながる研究でAMED-CRESTを取得済み。さらなる研究発展のための基盤が整っています。

AMED-CREST 動物応用研究 競争的資金
🤝

日本疼痛学会との連携

日本疼痛学会デジタルヘルスサイエンス分科会との強固な協力体制により、全国規模でのデータ収集・共有を実現しています。

学会分科会 全国連携 継続収集
🏭

産学連携の実績

帝國製薬・丸石製薬との共同研究を通じ、疼痛治療の応用研究とレギュラトリーサイエンスの知見を実装します。

帝國製薬 丸石製薬 産学連携

講座設置の意義と実行計画

大阪大学から世界へ:痛みのデジタルヘルスサイエンス

1

社会実装

病院の共通カルテへの流れに乗って全国の痛み関連データの一元管理を可能にするシステム開発・運用の実現により、標準化された痛み領域のデジタルヘルス診断・治療を実現します。

2

学術新領域の創出

痛みを核とした性格判断やストレス評価につながる新領域を発掘し、国際的に競争力ある学術領域を大阪大学から創出します。

3

産学官連携強化

産業界の支援を得ながらPMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)をはじめとした官との連携で痛み領域の診断標準化を実現します。

4

さらなる研究発展

動物への応用とメカニズム解明につながる新たな切り口での研究発展(AMED-CREST取得済み)を通じ、基礎から応用まで一貫した研究体制を構築します。

5

デジタルバイオバンク

国内初の痛みのデジタルバイオバンクを日本疼痛学会と連携して推進し、全国の痛みのデジタルデータ集約化システムを構築します。

6

国際影響力の強化

痛みのデジタルヘルスサイエンスを通じて日本の国際的存在感を高め、世界の疼痛研究をリードするハブとなることを目指します。

研究体制

大阪大学大学院情報科学研究科を中心とした学際的チーム

大阪大学大学院情報科学研究科
瀬尾 茂人
教授(研究代表者)
研究全体統括
senoo.shigeto.ist@osaka-u.ac.jp
村田 正幸
特任教授(常勤)
システム・ネットワーク構築に関する助言
中江 文
特任教授(非常勤)兼任
疼痛データ分類およびルール策定・統合分析システム仕様策定に関する助言
Bu-Omer Hani Mahmoud Mohammed
BU-OMER HANI MAHMOUD MOHAMMED
特任研究員(常勤)
疼痛データ解析・抽出の実運用
岸本 千恵
特任研究員(非常勤)
既存疼痛データの管理・品質管理・データ解析・文献調査・情報集約
帝國製薬株式会社
青木 寛
取締役 臨床開発・開発薬事担当
レギュラトリーサイエンスの知見に基づいた情報収集
永倉 直樹
国際事業部 事業企画担当部長
事業活動への応用に関する情報収集
藤岡 慶壮
臨床開発部 課長
文献情報の集約
丸石製薬株式会社
山村 睦朗
執行役員研究本部 本部長
バイオデータ解析に関する情報収集
應矢 宣代
開発本部 本部長
レギュラトリーサイエンスの知見に基づいた情報収集

共同研究先

疼痛領域に力を入れる2社との産学連携

当初2年間は帝國製薬・丸石製薬の2社による共同研究講座を設置します。いずれも疼痛(急性痛・慢性痛)関連に力を入れている企業です。公共性の高いシステム開発を想定しているため、知財の帰属については最初の2社については主張されない方向で合意済みです。
共同研究企業 1

帝國製薬株式会社

本社:
香川県東かがわ市三本松567番地
設立:
1918年5月
資本金:
1億円(2024年12月31日現在)
代表者:
藤岡 実佐子(代表取締役社長)
従業員:
881人

創業以来、消炎鎮痛パップ剤の技術を基盤に、経皮吸収型医薬品の開発・製造・販売を行う総合的な製薬企業。局所用から全身用まで幅広い剤形を提供し、がん性疼痛治療や整形外科領域にも注力。「痛みからの解放」を掲げ、患者の生活の質向上と世界市場への展開を目指している。

共同研究企業 2

丸石製薬株式会社

本社:
大阪市鶴見区今津中二丁目4番2号
設立:
1936年11月
資本金:
2億8,500万円(2025年3月31日現在)
代表者:
井上 勝人(代表取締役社長執行役員)
従業員:
486人

手術・麻酔関連製品や消毒剤、外用剤を展開し、新薬や医療機器の研究開発も行っている。今津工場での高度な生産管理と厳格な品質保証体制により、安全で高品質な医薬品を提供。海外市場にも輸出・共同開発を展開し、国内外で医療現場のニーズに対応している。

日本疼痛デジタルバイオバンク構想

疾患レジストリデータフロー — 医療機関から研究利活用まで

🏥
医療機関
電子カルテ
問診アバターシステム
🔒
基本情報システム
匿名化
自動連携
🗄️
統合データベース
データコーディング
レジストリデータ
🔍
抽出・解析
条件抽出
解析用データセット
📤
利活用
研究・薬事目的
製造販売業者へ
レジストリ保有者: 日本疼痛デジタルバイオバンク共創機構
利活用研究データセット作成時の抽出条件やデータ提供手順は、その都度企業と協議。利活用研究データセット・解析用データセットのいずれも、企業への提供を想定。

お問い合わせ・アクセス

共同研究・データ利活用等のご相談はお気軽にどうぞ

講座情報

  • 講座名 痛みのデジタルヘルスサイエンス共同研究講座
  • 所属 大阪大学大学院情報科学研究科
    バイオ情報工学専攻(協力講座)
  • 設置 2026年4月
  • 代表 瀬尾 茂人 教授
  • E-mail senoo.shigeto.ist@osaka-u.ac.jp

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